イケメンと付き合えない女…

わたし

今まで何度も恋愛してきたけど、顔がイケメン!!

って言われる男と付き合った事はなかった。。。そもそも、イケメンってまわりの人の感想であって…

(ま。ある程度、本人もイケメンの自覚症状があるとは思うが)

それぞれ個人で感じるイケメンが、一般の人と擦りあってるかどうかは別の話なのだけどね。

 

そんな自分がこの歳にして

おまけにこの世で一番好きなモノが酒。

っつー女なわたしに

 

とうとう

まわりが納得するであろう

顔。ルックスもイケメン‼︎

ひたすらに優しい‼︎

年齢も5個も下‼︎

世間的には申し分ないじゃないか‼︎

って人に猛烈なアプローチを頂き、付き合う事になったのだ。なんと奇跡的‼︎

世の中にはレアキャラが好きなイケメンもいるのだなぁ。

(わたしの年齢はあえて伏せておく。けどだいぶ恋愛する?年月を生きてきている)

 

もちろん、今までの人生でそんな経験、わたしの記憶にはない。

夢に見たことすらない。

付き合った人は色々いたけど

何時間、顔を眺めてても飽きないくらいのイケメンだった。

 

一緒に歩いてても

自分の隣にいる彼氏よりイケてる男なんて、すれ違わない。

 

はい‼︎自慢‼︎

 

一緒にゴハン食べてても

イケメンとゴハンを食べるイイ女って思われていますよーわたし。

 

はい‼︎最高‼︎

 

ひたすらに可愛いね。イイ子だねと褒めてくれますよーわたしを。

 

はい‼︎毎日happy‼︎

 

逆に色々なコトに勝手にヤキモチを妬いた。

(もちろん、言葉にはできない)

優しくされるたびにキュンとなった。

それどこじゃなく、行動ひとつひとつがサマになるのだから!ずっとキュンとなった。

まるでドラマの中の美男、美女カップルの気分。勝手に自分もイイ女。

もし2人が楽しく過ごす姿を、誰かに撮影してもらったなら、どんなドラマより何回も見るヒット作になったであろう。

友達に、ノロケ話をしまくった。

羨ましい。と思われたかった。

彼の望みを何でも聞いてあげたくなった。

(貢ぎはしていない。金はない。)

 

彼のまぢで世界一。どうでもいいクソつまらない話も、イケメンだから爆笑できた。

とにかく、とにかく

今まで、彼氏がカッコいい!とまわりに言われたコトのないわたしは

イケメン‼︎と言われる男と付き合い、浮かれに浮かれまくった。

カッコいいし、優しいし、わたしって幸せ♡

なんだい?この幸せ感は?

 

が。。。。

ある一定の期間から

急に自分に虚しさを感じるようになった。

 

あんな爆笑してきたクソつまらない話も、作り笑いになってきた。心の中では

「なんだそれ?他にもっと面白い話、あるだろ⁈笑うとこはどこだよ⁈」と…

全てのイケメンに通じる事ではないが

一般的なイケメンって、話がつまんない気がする。。(もちろん。クソ面白い人もいる)

でも、まわりの女子は、クソつまんない話に合わせて笑ってくれるのだ。

なぜなら、イケメンだから。

それどこか、俺って面白い人。とか勘違いしてるアホなイケメンすらいる。

 

一緒に出かける時間も

無駄にまわりの目を気にしてる自分に疲れてきた。

そう。別に誰も見てないのに、完全に自分。やべー奴。挙動不審。

 

彼氏の自慢話ばかりするわたしに

だんだん友達が飽きてきてた。

前のわたしってもっと面白いネタを常に抱えてたはず!

 

行動がサマになる、完璧な彼が

ちょっと転んだり、スキのある行動を取ったりしただけで、ホンキで寒々しかった。やめて欲しかった。

いや。あのさ。イケメンも人間だから。笑

 

何ひとつすら、心から楽しめてない気がした。

好きと言われてもイマイチ信じられなかった。

そして気づいた。

そうか。わたしはイケメンとは合わないのだ‼︎

 

認めたくないー

わたしだってイケメンと付き合いたい。

ショックすぎる。。。

けど、とうとう会う時間すら面倒になってきた。

 

男友達といる方が、よっぽど楽しい‼︎

女友達と気を使わずバカなコトをしている方が、もっと楽しい‼︎

なんか最近、心から笑えてない‼︎

ひたすら、相手に合わせるイイ女風でいるのが、疲れた。。

彼に会う日の服やメイクを気にしすぎるがあまり、悩みすぎて、会うのがイヤになったコトもある。

自分が作り上げた嘘の自分を

自分自身が受け入れられなくなった。

 

わたしはイイ女風にすら、なれない女なのだ。

だって疲れるから。

イケメンに自分の本心を出せない女なのだ。

だって恥ずかしいから。

けど、一緒にいる時は女子でありたい!可愛くいなきゃ!という気持ちが優ってしまうのだ。

 

でも、それは本心ではない。。。

つまらない。。。

所詮、自分は自分なのだ。

 

今までで、1番の勢いで飛びついた恋愛は

今までで、1番に早くに終わった。

 

次に恋愛があるとするならば

わたしは一体、どんな人を好きになるのだろう…