福岡の男と付き合ってみた東京の女…

わたし、江戸っ子でありんす。

東京生まれ。東京育ち。

しかも今まで、生まれたこの地域すら離れたこともない女。

 

江戸っ子は親子3代に渡って

東京で暮らしてる人のコトを指すのであれば

当然、わたしの両親もつまり東京育ち。

しかも地元同士の結婚。

もちろん父親と母親のの祖父、祖母も東京育ち。

しかも、東京のこの地域限定で親子三代で暮らしてきた。(今、所帯はそれぞれ別。近所)

今までは普通だと思ってたが、レアなケース。

が、ひがし東京の下町界隈ではありがちなケース。

 

つまり、わたしは生粋の江戸っ子なのだ!

それに気づいたのは最近。

なぜなら、付き合っていた福岡の彼がやたらと

「東京の女の人って…」と口にしてきたから。

自分がこれまでに東京の女だと、特に考えたコトも、意識したコトもなかったのだ。

わたしの地元では出会ったときの第1声が

とりあえず「何中出身⁇」からはじまる。笑

当たり前だし

今も、先輩や後輩の上下関係がある。

もちろん両親のお友達など、わたしにとっては大先輩だから

両親の知り合いが、わたしにとって初対面であらろうが、自分がまだ子供であろうが

まず挨拶をしないなど考えたコトもないくらい当たり前の世界に生きてきた。

 

そんな自分が初めて

言葉のニュアンスすら違う

遠方の県、出身の人と付き合うコトになった。

 

福岡県。九州男児

 

〜やから

〜やけん

とか使うのは関西のくくりかと思ってたんだけど九州も使うんだね!

 

しかも福岡で有名な博多って

博多市じゃないんだね!

福岡市博多区って。笑

 

言葉もそうだけど

彼の地元ネタがとにかく面白くて新鮮だった

毎日が、秘密のケンミンショー‼︎

 

単身赴任で、東京に初めて暮らすコトになった彼からしてみても同じく、毎日が新鮮だったらしい。。。

 

まず東京の女と付き合うのも初めて。

彼によると…

①東京の女はハードルが高いらしい。

だから、「すごいよねー」と、ひたすらにわたしを褒めて持ち上げてくれる。。

②東京は洋服のセンスや髪色、髪型が斬新らしい。だから、いつも自分の身なりがどうかとわたしに聞いてきたし、会う時に着てるわたし服をちゃんと覚えいた。

③福岡美人に比べて、男の人を立ててくれないらしい。女子は男子に一歩下がって、、の文化が定着らしい。から、東京の女は男子にグイグイらしい。

④東京の女の人は、みんな遊んでいると思ってるらしい。「クラブとか行く人?」って聞かれた時は正直、驚いた。わたし、もう40代なんですけど。笑

⑤東京に出てきて、地元に舞い戻るコトを、東京に負けた。と言う。

勝ち負けじゃなく誰だって、知らない土地で暮らすのは大変なことだし。。。

 

わたしが感じたコト。

結果、東京都民を持ち上げているのは、他県民ではないのかと?

東京にずっと住んでいれば

改めて、「自分は東京都民‼️」なんて考えたりもしないのだ。

全て、イメージ。

けど、言われるとそのイメージを崩さないようにしてしまう自分がいたり。

東京に住んでいるというだけで、チヤホヤされることに優越感すら感じてくるのだ。

だから都民は調子コク。笑

 

結果、

彼は「東京に負けた」と

わたしを置いて、単身赴任を終え、福岡本社へ帰って行った。。

別れた訳ではない。

「また必ず東京に帰るから」と羽田空港を後にした。

何度も何度も「俺の東京生活を支えてくれて、ありがとう」と口にしていた。

「帰ったら連絡するね」と言った。

が、空港で見送ったその後、連絡はない。。。

 

彼は夢から覚めたのだ。

彼の中の東京生活は終わったのだ。

もう、負けた東京に戻るコトなんてないのだ。

わたしはまだその現実を受け入れられないでいる。だが、わたしからは連絡はしない東京プライド。

彼は、東京=わたし。と言った。

 

わたしがこれから先、立ち直るには

「福岡の彼は人生の中で、1度でも憧れの東京の女と付き合えたコトが幸せだったはず!」

ぐらいでも思わなきゃ、やってらんない。

そうだよ。

そりゃーそーさ。

だってわたしは東京の女なのよ⁈

しかもレアな生粋の江戸っ子なのよ⁈

東京生活が染み付いてるのよ⁈

福岡なんて帰りたきゃ帰ればいーのさ。

 

こうして

また更に、わたしは「東京の女」という

プライドと意地で、生きていくしかないのだ。